滅菌済み消耗品とCertified-Free消耗品の違いは何ですか?
また、どの程度の純度グレードが必要ですか?
目的とする最終産物を高品質かつ安定的に得るためには、ワークフローを通じてサンプルを分解や汚染から守ることが重要です。ワークフローや目的とする最終産物はそれぞれ異なり、純度グレードの要件は様々なため、ニーズに合った消耗品を選択することが重要になります。このような様々なニーズに応えるため、ベックマン・コールターは滅菌済み消耗品およびCertified-Free*消耗品を提供しています。
滅菌済み ― 生物が存在しないこと
滅菌済みとは、細菌や真菌などの生物が存在しない無菌状態と定義されます。当社の滅菌済み消耗品は、ガンマ線照射またはエチレンオキサイドを用いる確立された滅菌プロセスにより滅菌されています。これらの滅菌プロセスおよびオートクレーブにより生物は除去されますが、汚染物質は残存している可能性があります。
Certified-Free ― 汚染物質が存在しないこと

Certified-Free消耗品はDNA、DNase、RNase、PCR inhibitors、エンドトキシンを含みません。これらの汚染物質はオートクレーブなどの標準的な滅菌法では除去できません。シーケンス解析から遺伝子治療まで、こうした汚染物質が存在しないことが様々な実験手法において非常に重要です。
必要な純度グレードの決定
実験手法やワークフローはそれぞれ異なります。生体物質および汚染物質の存在についての要件により、滅菌済み、Certified-Free、あるいはその両方を満たしている消耗品のいずれかを選択する必要があります。適切なチューブ、ボトル、ライナーを選択することで、サンプルおよび実験において最良の成果が得られます。
要約
適切な純度グレードの消耗品を選択することは、製品の完全性を維持するのに重要なステップです。ベックマン・コールターは、サンプルを汚染から守るように設計した多様な滅菌済み消耗品およびCertified-Free消耗品を提供しています。
*検出下限値未満の結果に基づく