エクソソームの単離
リキッドバイオプシーまたは改良培地のいずれから採取されるかにかかわらず、単離方法の選択ほどエクソソーム研究の成功を左右する要素はありません。
分画超遠心分離法は最も一般的に使用されている単離方法です。1この理由として、純度の高いエクソソームを確実に単離するとして初めて実証された方法であることと、分画超遠心分離法により精製されたエクソソームはほとんどが損傷のない状態で抽出され、内包物分子を完全な状態で含んでいると考えられていることが挙げられます。
ビーズや抗体を用いた単離方法など、他の単離方法では、エクソソーム表面に触れるため、これが小胞に傷をつけたり、小胞内包物を希釈または減少させる可能性があります。
ベックマン・コールター社は、超遠心法に何十年に渡る実績を持ち、お客様が新たな事実を発見するための製品やプロトコルを提供している専門家集団です。
参考文献
1. Momen-Heravi F, Balaj L, Alian S, et al. Current methods for the isolation of extracellular vesicles. Biol Chem 2013;394:1253-1262. doi: 10.1515/hsz-2013-0141.
|
エクソソーム研究の最新情報 エクソソーム研究に関する基礎情報を始め、超遠心分離法を用いた分離方法や研究の最前線、エクソソーム研究に役立つ製品情報を紹介しています。 |
|
|
超遠心機 ベックマン・コールターは1947年に初めて超遠心機(超遠心分離機)を販売開始し、現在では高い遠心力・回転数はもちろん、バイオセーフティモデルやリモートコントロール機能などを備えた超遠心機を取り揃えております。様々なチューブや容量に対応するロータやアクセサリ類も取り揃え、エクソソーム分離やウイルスの高純度精製、その他幅広いアプリケーションのご要望にお応えします。 |