相対遠心力(RCF)

相対遠心力(RCF)は、異なる大きさのロータおよび異なる回転速度によって発生する力を表し、また比較します。長さをインチやミリメートルの単位、時を時間や分の単位で測定されるように、相対遠心力も単位で測定されます。相対遠心力は、地球の重力(g)の倍数で表されます。

遠心力の強さの計算方法

遠心力の強さは次の簡単な式で計算できます。

rは半径、すなわち回転の中心からロータ内の特定の点までの距離をミリメートル(mm)で表したもので、RPM1分あたりの回転数(rpm)で表される回転速度です。半径距離はセンチメートル(cm)で表すこともあります。センチメートル単位の距離をこの式で使用する際は、あらかじめミリメートルに換算する必要があります(10を乗じます)。

遠心機ロータの最大RCFの決定方法

ロータの最大RCFを求めるためには、最大速度と最大半径(rmax)、遠心時の回転の中心からロータキャビティまたはバケットの底面までの距離を知る必要があります(下図を参照)。これらのロータに関する情報は、ほぼすべての遠心機メーカーが取扱説明書で公開しています。

例えば、JS-4.2ロータの最大RCFは、その最大速度(4,200 rpm)とrmax (254 mm)から次式で求めることができます。

Maximum RCF Example Image

この同じロータを、例えば2,000 rpmのような低速で回転させた場合は、RCFも次のように小さな値となります。

Maximum RCF Calculation with lower RPM

RCFはロータ速度の2乗に比例するため、速度を変化させるとRCFはより大きく変化することになります。

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