kファクタの計算
遠心効率を比較する際、多くの方はロータの最高回転数を考慮します。しかし、これは誤った結論を導く可能性があります。なぜなら、ロータの性能にはチューブの形状や温度などの要因も影響するため、これらの要因も考慮しなければならないからです。
遠心分離には最高回転数と半径が影響し、これらが最大遠心力を決定します。一方、粒子の沈降経路長も分離時間に影響します。遠心力と粒子の沈降経路長の両方を組み込んだ遠心効率の尺度がkファクタです。一般に、 kファクタが小さいほど運転時間は短くなります。つまり、 kファクタは、ロータを選択する際に検討すべき重要項目のひとつなのです。
スウィングロータ、固定角ロータ、近垂直ロータ、垂直ロータによる粒子の分離
影の色が濃い部分はペレット化された成分、影の色が薄い部分は浮遊成分を表しています。バンドは黒線で示します。
スウィングロータ代表例:SW 60 Ti 沈降経路長:57.2 mm kファクタ: 45 |
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固定角ロータ代表例:90 Ti 沈降経路長:42.3 mm kファクタ: 25 |
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近垂直チューブロータ代表例:NVT 90 沈降経路長:18.7 mm kファクタ: 10 |
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垂直チューブロータ代表例:VTi 90 沈降経路長:13.2 mm kファクタ: 6 |
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