細胞培養プロセスの自動化

連続的な細胞培養

世界中のラボで、スクリーニングや細胞工学に使用する何百種類もの細胞株が凍結保存されています。細胞を連続的に培養することで、薬剤候補物質の試験用アッセイプレートを容易に作製したり、治療薬研究に利用できる細胞株を大量に培養したりすることが可能になります。Biomekを用いた連続的な細胞培養ソリューションによって、研究者はアッセイ開発ラボからのスクリーニングのリクエストに迅速に応え、異なるバッチの細胞株を提供することが可能で、複数のリクエストに同時に対応することができるようになります。このような背景から、細胞培養のスループットを上げ、データ取得を加速させるために、自動化の必要性が高まっています。自動化により、細胞の播種、流加、継代から培地条件を最適化することで、その下流工程に用いる細胞を安定的に供給できるようになります。

連続的な細胞培養ワークフロー

自動化アプリケーションノート:連続な細胞培養ワークフロー

ニーズに合ったソリューション

自動化によって細胞培養のボトルネックとなる煩雑な作業を最小限に抑えることができます。Biomekを用いた自動連続な細胞培養によりスループットは向上し、データも追跡記録されるため、信頼性の高い結果を効率的に得ることができます。同時に、複数細胞株を並行培養することで効率を高め、大量の細胞株やスクリーニング用アッセイプレートの作製を加速することができます。

自動化アプリケーションノート:ベックマン・ソリューション、Figure 1a、Figure 1b、Figure 1c

Figure 1a、1b、1c:Biomek i-Seriesを用いたソリューションでは、1週間~数ヶ月のプロセスにおいて、信頼性の高い分注と統合的なデータ管理を可能にするマネジメントソフトウエアが利用できます。Biomekインテグレーションシステムは、研究者の目的やワークフローに合わせたシステム構築ができます。無菌環境内で、サンプル前処理、培地の供給、固定式ピペッター/使い捨てチップ用ピペッター、遠心分離、インキュベーション、長期保存、および細胞生存率と計数のモニタリング、細胞イメージングなどが可能なデバイスのインテグレーションが可能です。

Biomek i-Seriesワークステーションは、前処理と細胞培養作業の負担を最小限に抑え、細胞株やアッセイプレートをさらに簡単に調製することができます。

Biomekソフトウエア:自動作業のリアルタイムデータを活用

自動化の作業中はサンプルが移動するたび、データも移動します。一般的に、1回の細胞培養ワークフロー全体は、数週間から数ヶ月に及びます。Biomekソフトウエアはデータの整合性を確保するだけでなく、メソッド実行予定をスケジューリングして、自動化ワークフローを効率化します。

自動化システムにおいて、肝となるのはソフトウエアです。Biomekソフトウエアによって、細胞培養条件が常に同じ条件で維持でき、そして、分注の度にデータが保存されるため、今まで以上に作業内容に確証を持つことができます。ソフトウエアはドラッグ&ドロップで直感的に操作が可能なユーザーインターフェイスで、ワークフローのセットアップとメンテナンスも簡単に行えます。細胞ワークフローのニーズの変化に対応できるよう、次のような追加オプションのソフトウエアの利用も可能です。

  • SAMI EX:メソッドの実施スケジュールを作成します。スケジュールを最適化して予測することで、自動化プロセスをコントロールすることができます。
  • DART 2.0 (Data Acquisition and Reporting Tool):Biomekログファイルからデータを収集し、メソッド実行中に行われた操作内容の情報を自動で取得します。
  • SAMI Process Management Software (SPMS):SAMI EXメソッドおよびその他のイベントを、ユーザー定義によるプロセスとして追加し、モニタリング、プランニングすることができるカレンダー形式のプロセスマネジメントツールです。
  • PowerPack:大量のデータを扱うメソッドのプログラミングを容易にする、最新型のツールです。

 

研究用です。診断には使用できません。

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