Optima MAXシリーズの特長
安全・安心
安全
最大事故(MCA)を想定した安全設計
装置の最大遠心力である1,000,000xgでの遠心中に、事故が起きたとしても、ロータなどが飛び出さない安全設計となっております。第三者機関のNRTL(Nationally recognized test lab、国際認定試験ラボ)であるCSA(Canadian Standards Association)に委託して、安全性テストを 実施しています。
低重心と広い設置面積により、もしものときの安全性が向上
当社は世界最小の卓上型超遠心機を目指すのではなく、最も安全安心な卓上型超遠心機を目指しています。その結果、安定性を求めて739(w) x 617 (D) mmと広いフットプリント(設置面積)を採用し、高さを394(H) mmと低くすることで重心を低くし、安定性の向上をさせています。また、重量もあえて105 kgと重くしています。これらのことで、事故時、遠心機が大きく動いて、周囲にぶつかる可能性を最小限に留めました。
運転中にリーク等でインバランスが起きても安全に止まります
運転中にリーク等によりインバランスが発生した場合、安全に遠心を終了することが重要です。このために、インバランスに耐える機構が重要となります。
インバランス ・ トレランス ・ システムにより対角位置のサンプル量の差を10%まで許容します*。このことにより、インバランスが起こったときの安全性が担保されます。
*アダプタ、プラグやスペーサーの不適切な取付によるインバランスは適応外となります。取扱説明書に従って使用してください
2つのオーバースピード防止機能で安全
磁性速度センサ回転モニタ機能:
スピンドルの回転を磁性速度センサによりモニタリングする磁性速度センサ回転モニタ機能も有しています。
マグネットID方式:
各ロータの底部にあるマグネットからなる過速度防止システムを有しています。
チャンバー内の温度制御を±0.1℃で厳密に保つことで、セシウムクロライドの結晶化事故を防ぎます
セシウムクロライドを密度勾配媒体として使用する際は、遠心中に結晶化することを防ぐ必要があります。このため、セシウムクロライドとロータの最高回転数でプロットした曲線(右図)を使って最高回転数を求めます。この曲線は、温度によって異なります。つまり、温度により結晶化しない最高回転数が異なります。このため、チャンバー内の温度を正確に制御する必要があります。
チャンバー内の温度は、センサによって継時的に監視され、マイクロプロセッサが指定されたロータ温度を維持
するために必要なチャンバー温度を計算します。熱平衡に達した後のロータチャンバーのピーク間温度変動幅は±0.1℃です。
スウィングロータのミスフックを防ぐため、トップローディング式を世界で初めて開発しました
スウィングロータのミスフックは重大な事故につながる可能性があります。そこで、そのミスフックを防ぐ目的で、原理的にミスフックが起こらないトップローディング式を世界で初めて開発しました。
安心の長期保証
遠心機の心臓部であるドライブユニット(駆動部)は、チャンバー内と同一の真空系内に入っているため真空シールの必要がなく、長寿命設計になっています(真空内置型長寿命駆動部)。そのため、ドライブユニットの保証は使用時間無制限の10年保証*です。
ドライブユニット: 10年保証*
ロータ: 5年保証
本体: 最大3年保証(1年保証 + 延長保証 最大2年保証)
*使用開始後2年目から10年目には、保証適用の条件がございます。詳細は、ベックマン・コールターの営業・サービス担当にお問い合わせください。
バイオセーフティ
2つのPharma Grade 滅菌フィルタを使うことで、ベックマン・ コールターなら100%封じ込めます
通常のHEPAフィルターでは95~99%の封じ込めですが、Pharma Grade滅菌フィルタを用いることで100%の封じ込めを実現しています。また、空気の流れの入口と出口の2か所にフィルタを設置しているので、もし逆流した場合でも安心です。
クリーンベンチに設置可能
卓上型のコンパクトな設計ですので、クリーンベンチ内に設置することが可能です。さらに前面の高さが345 mm(背面394 mm)と低いため、クリーンベンチ内での取り扱いが容易です。
サンプルリーク防止用環状帯(アニュラスデザイン)ロータが使用可能
遠心中に万が一チューブから液漏れがあったとしても、特許構造のサンプルリーク防止用環状帯にサンプルが溜まるので、ロータの外へのサンプルの飛散を防止します。感染性サンプルを安全に遠心するのに必須な構造です。
また、サンプルが環状帯に留まり、流動的に動きバランスをとるため、インバランスが発生しにくくなります。このことにより、安全に遠心をストップすることができます。
使いやすさ
チューブ&ロータ
豊富なチューブ・ロータの種類
実際の研究現場において、様々な量のサンプルを超遠心処理する必要が往々にしてあります。このため、様々な量に対応したチューブを選択できることが使いやすさに繋がります。使い慣れた形状の超遠心用1.5 mLコニカルチューブや、繰り返し使用可能な10.4 mL ボトルアッセンブリなど、ベックマン・コールターなら使い方や量に応じた様々なチューブを選択できます。
ハードウエア
ロータは駆動軸に載せるだけ
スマートロックシステムにより、ロータは駆動軸に載せるだけでセット完了。
ロータを確実にロックし、安全な遠心を保証します。
※すでに、ご保有の従来型のボタンロック式ロータの場合は、プランジャーボタンを押していただく必要がございます。
安心のバランスの許容量
インバランス・トレラント・ドライブシステムによって、サンプルリークによりインバランス状態が生じた場合でも、対角位置のサンプル量の差を5 mLもしくは10%までインバランスが許容でき、高い安全性を確保します。さらに、各チューブに設定された適正なサンプル搭載量を守れば、サンプルを計量することなく目分量でバランス調整が可能です。
温度はセットするだけ
密度勾配遠心時にはバンドの位置の再現性のために厳密な温度コントロールが必要で、再現性や利便性に大きく影響します。
チャンバー内の温度は、センサによって継時的に監視され、マイクロプロセッサが指定されたロータ温度を維持するために必要なチャンバー温度を計算します。熱平衡に達した後のロータチャンバーのピーク間温度変動幅は0.1℃以内です。このため、安心して再現性の高い密度勾配遠心ができます。
利便性が高く、収納力の高い専用架台
引き出し式実験台を用いることで、チューブへのサンプルの充填などが超遠心機の近くで作業可能です。
ロータ、チューブ、アダプタ、メンテナンス用品など、製品にかかわるものを遠心機直下に収納可能です。
ソフトウエア
フルカラーLCDタッチスクリーンで簡単・直感操作
大きな文字で直観的なインターフェースは、どなたにでも簡単な操作を可能にしました。フルカラーのスクリーンは、遠心の状態(回転数、時間、温度など)、真空度の状態が一目で確認できる安心設計です。遠心中(緑)・待機中(青)・エラー発生(赤)などの動作状況をカラー表示しますので、本体の状況を簡単に把握できます。
真空度の数値表示
困ったときのヘルプ機能
簡単設定のプログラム機能
留学生も安心の多言語対応
マネジメント
プレミアムモデルOptima MAX-XPのみ搭載機能
ユーザID設定機能
MAX-XPは、使用者を2つの階層(管理者権限の有無)に分けて登録することができます。
管理者権限を与えられた使用者だけが、次のことを行えます。
● ユーザログイン機能の設定 ● 音量設定
● ロータログイン機能の設定 ● 時刻設定
● 運転履歴の外部エクスポート ● 言語設定
● プログラムの消去および編集 ● 使用者リスト編集
運転履歴
運転の履歴は自動的に本体に記録されます。また、記録されたデータはUSBメモリに転送することができるので、使用ロータ、使用プログラム、遠心パラメータなどをパソコンで管理することもできます。複数の利用者がいる場合に、使用履歴を簡単に管理できます。
パスワード設定機能
ロータログイン機能
少容量
少容量で超遠心処理をしたいというニーズに応えるため、1984年に世界で初めて卓上型超遠心機を発売しました。それから、さらに分析機器が進歩し、さらなるサンプルの少容量化が求められています。これに応えるため、ベックマン・コールターのOptima MAXシリーズは以下の3つの特長があります。
容量を少なく
多くの卓上型超遠心機のアプリケーションは1~10mLですが、より少ない115~ 230µLのサンプルも超遠心処理できます。
- 固定角ロータ TLA-100(20本 x 230 µL)と肉厚PCチューブを使うことで、115~230 µLのサンプルを436,000 xgで超遠心処理ができます。
- スウィングロータTLS-55(4本 x 2.2 mL)と肉薄PE/PPチューブ、肉厚PCチューブを使うことで、それぞれ、175 µLのサンプルを248,000 xgで、 115~230 µLのサンプルを259,000 xgで超遠心処理ができます。
沈降距離を短く、κファクタが小さく、分離時間の短縮
フロア型超遠心機に比べて卓上型超遠心機はkファクタが小さく、分離時間を短くすることができます。分析機器の感度が上昇しているため、サンプルが少容量で十分なケースがあります。卓上型超遠心機を選択することで、スループットを上げることができます。
コニカルチューブの威力(MLS-50)
環境
冷却方式
ベックマン・コールターの超遠心機は、すべて電子式加熱冷却方式(ペルチェ方式)を採用しており、完全CFCフリーですので、環境にやさしい設計になっています。
47dBA以下の静音設計
当社従来機と比べて20%以上の騒音低減を実現しました。運転中でも、一般的な研究室の背景音よりも静かなため、快適な実験環境を保ちます。











